勇者シリーズに参加された経緯をお教え頂けますか。
「勇者エクスカイザー」が始まる際に、監督をされていた谷田部さんに呼ばれたのがきっかけですね。
谷田部さんとはサンライズに入った頃から、よく仕事をご一緒させて頂いていた縁で、声をかけてもらいました。
そして「伝説の勇者ダ・ガーン」では、谷田部監督を補佐する演出チーフを務めさせて頂き、それが以降3作品の監督を務めるきっかけとなりました。
私にとって勇者シリーズは、色々勉強させて頂き、転機になったシリーズですね。
ゴルドラン制作時、印象に残っている事は何ですか。
ゴルドランの企画が始まった頃に、サンライズがバンダイグループになった事ですね(笑)
タカラ(現タカラトミー)が玩具を発売していましたので、
このまま進行していいのかどうかという議論になり、一端企画が止まってしまったんですよ。
最終的にタカラさんから継続のお話を頂いた時には、すでに玩具が出来上がっている状態でした。
他の作品はアニメの制作と平行して玩具が出来上がったりしていたのですが、
ゴルドランに関しては、「こんな玩具があるから、これを使って何ができるか?」という流れで進行しました。
そんな状態だったので、「勇者シリーズ」が継続できたのはうれしかったのですが、時間がなくて色々大変でしたね。
改めてファンに見てほしい所はどこですか?
作品の脱線ぶりを改めて見てほしいですね(笑)
「勇者警察ジェイデッカー」が若干ハードな話だったので、
今回は「原点回帰」と位置づけ、小さいお子様に見てほしいというつもりで作っていました。
ところが途中からスタッフが悪乗りしてしまって(笑)
宇宙編になったあたりからの脱線ぶりを是非楽しんで下さい!
作品を通じて視聴者に伝えたかったことは何ですか?
敵はあくまでも「ライバル」であり、最終的には友達になれる、というのが作品のテーマです。
前提として「ロボットもの」「バトルもの」ではあるのですが、
良い奴も悪い奴も仲良くすればいいじゃないか、と。
前半でワルターが仲間になったり、後半シリアスが心を開いていく所など、
敵をただ倒すのではなく、いっしょに冒険しよう!という感じですね。
今だから話せるような裏話などはありますか?
ゴルドランは基本行き当たりばったりで作ってます(笑)
例えば、途中からキャプテンシャークを登場させる事になり、
番組冒頭で「8人の勇者」と謳っているいるのに、もう一体だすのかと(笑)
想定していたストーリーとは変わってしまう事が色々ありましたが、
怪我の功名じゃないけど、結果面白い作品になったと思いますね。
最後に、ファンに一言お願い致します。
ゴルドランは作品を通じてカオス状態なのが面白い所です。
おもちゃ箱をひっくり返したようなアニメなので、当時作品を見ていた方はもちろん、
今の子供たちにも楽しんで頂けると思います!
いい意味で、「何でこんな話を作ってしまったんだろう」と今でも思いますね(笑)
本日はありがとうございました。
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